戦国時代。お殿様がひっこすと言い出し、別な城へ民衆含めての大移動がはじまった。

ひとりの女(何者かはわからないが、あとで正体が明かされるはずだという確信を持たせる、時代劇的な範囲で謎の登場人物)がそのあとを追って歩きながら、歌を歌った。
関西弁イントネーションのラップが時々短調のメロディを拾う、奇妙な歌。バックは今風の打ち込みと、演歌っぽい、湿り気のある弦楽器の生音があわさって、バンジョーの音がずっと入ってる、無国籍感のあるもの。
私はこういうポップスが聴きたかったんだと、やたらとそれに心うたれていた。

歌のしめは「結局、人は一人」という、ギルバート・オサリバンのAlone Againのような感じで、そこを歌うときにカラオケの字幕のようにその歌詞の文字が映像となって現れた。