高い生垣にはさまれた広い道を歩いてると、途中に人だかりができていのに出会う。町内の集まりかなにかで、これからこの辺りを綺麗にしようという計画らしい。よくみると生垣は伸び放題で、クモの巣やゴミがいたるところにくっついてまるで廃屋の庭のようだ。
みながいっせいに鎌で掃除にとりかかると、それをみていた部外者と思わしき坊主頭の男が(松本人志に似ている)参加し、いっぺんに生垣をくずした。
すっかり刈り取られたあとに残ったのは、3メートルほどあるキノコと木だった。私がキノコに手を伸ばそうとすると、集団の長が、それは食いもんだから、勝手に手を出すなよ!と大声を出して叱りつける。私は彼に従うことにし、残った木をあらためて眺めてみると、それは30メートルくらいあるようにみえ、植物とは思えないほどに高い。
ちゃんと掃除をしないと木本来の丈はわからないものなのだな、と感心した。