玄関前に紙飛行機が落ちてるのを見つけ、それを手に取ると、強い風がおこり私は空にまいあがった。すぐに地面が遠くなり、空からは遠くの湖が見渡せ、キラキラと光る水面が美しい。操縦は紙飛行機の角度を変えればいいようで、自由に行きたい場所を目指せる。

紙飛行機の先端を上に向けつづけるとどんどん上昇し、雲の高さまできたのだけど、だんだんとカモメの数が増えてきて、彼等の縄張りに入ってしまったことに気づいた。カモメはこちらめがけて突進し、警戒の鳴き声がうるさく響いて、私は慌てて逃げる。どこに何の縄張りがあるのかしれないし、襲われて落ちでもしたら何しろ死んでしまうのだから、けっこう危険なんだなと思って、下降して着地できる場所を探した。

広い畑をみつけ、そこを目標地点とするが、ちょっとずれた道路に着地。見渡すと畑の持ち主と思われるおじさんがこっちを睨んでいて、ああ、ずれたところに降りられて運がよかったなと思った。