銭湯でシャワーを浴びていると、祖母と叔父がやってくる。というかいつの間にかそばにいる。2人はすのこの上に座って、お茶をのんでいる。私が挨拶すると祖母はわたしに「はじめまして」という。ということはどうやら彼女は祖母ではなかったようで、よくみると髪も黒々として若いし、微妙に目の形がちがっている(人形の目のように、妙にたてに長い)。
我々はしばらく歓談し、その祖母に似た女性はトイレにたつ。叔父と二人っきりになったので、私は「似てるけど、あの人はおばあちゃんではないんよね?親戚かな?」と尋ねる。「うん、おばあちゃんじゃないよ。親戚でもない。あの人は知り合いの**さんで…」と叔父は詳しく説明をはじめるのだけど、話の間があいたかと思ったら妙に早口になったりと、何かを隠してるような雰囲気を感じて、やっぱりこれあの人は祖母なんじゃないか、少なくとも血はつながっているんじゃないかと、疑いが深まっていく。どうも仕草や喋り方が似すぎているのだ。