夜道を知らない女性と歩いていると、西の低い空に、青い大きな満月がみえるのに気づいた。いつもの5倍くらい大きい。私は「すごい月だから、もうちょっとよく見えるとこまでいこう」と言い、彼女の手をひいて登り坂を走るが、進むほど月の姿はいくつものビルに隠れてしまう。ようやく見晴らしのいい高台にたどり着いた頃にはもう月が沈んで見えなくなってしまっていた。