コンサートホールで大所帯バンドのライブに参加する夢。私の役割はパーカッションらしく、皿がたくさん並んでいる一番後のスペースに誘導される。皿のなかには米や砂利やビーズといった、粒状のものが入っていて、それで音を出すらしい。皿のほかにもハンマーや菜箸など、棒状のもの。手作りであろう、奏法のよくわからない、ベルのついた楽器もあった。

既に演奏は始まっていている。私が菜箸で皿を叩いたり、皿の米をかきまわしたりして音を出していると、色黒の痩せた女性(おそらくプロのパーカッショニスト)がきて、小声で「もっと広い皿でやらないと、マイルドな音が出ない」と言い、皿のなかの米をゆっくり研ぐような動きをすると、やさしく心地いい音がでた。「こうするとまるで、豆と大麦を混ぜたようないい音がでるんだよ」と彼女はささやいたが、じゃあどうして豆と大麦を用意していないんだろうと私は疑問に思う。

いろいろ試してみようと、私は別な皿同士の米を混ぜ、ブレンド米にしてみたのだけど、どこかに炊けた米があったようで、やっているうちにベタベタになり音が出なくなってしまった。