旅番組に出演している夢。
食べ物屋にたちよりながら男3人と旅館に向かっている。雰囲気は普通の旅行なんだけどカメラマンがこっちを撮っていて、旅番組のロケのようだ。
そば屋に入って会話。その中では私が冗談をいう役割らしく、つまようじとか、なにか物を持ってボケてみると(何を言ったかは忘れた)そのたびにみんなが大笑いして、嬉しいような申し訳ないような気持ちになった。私は彼等が本当に笑っているのか、番組上の演技なのかを知りたいとおもうがよくわからない。
店を出ると枯れかけた街路樹のシュロのうえにダンボール箱が乗せてあって、それについてコメントを求められた。箱にカニの絵が描いてあるので「よっぽどカニ食べたことを自慢したかったんでしょうか」というと、またみんなが笑った。

目的地の旅館がみえてきた。湖の側にある旅館で、赤茶けたボロボロのビルだ。「ここは焼肉しか食事の選択しがない」と誰かが小声でいった。それから「でも味は良いんだ」と。

旅館に向かう途中、湖岸を歩くのだが、そのとき湖の中に私は巨大な魚を発見した。水が澄んでいるのではっきりとみえる。魚はこちらをみて「おいー。どーだー」と言った。伸びたテープのような気持悪い音で、水の中から響いている。私は奇妙な生き物がいることを伝えようと叫ぶが、みんなは先に行ってしまい、どんどん遠ざかっていく。これは大発見ではないのか。それともみんな興味を示さないということは、こういう魚は珍しくないんだろうか。

魚はずっとなにか低い声で喋っている。私はポケットからなにかチーズのようなものを取り出して湖に投げると、魚はひとくちでそれを食べて「もっとくれよー、あんなやつらほっといてさあ」と言った。